Uberをタクシーは邪魔していいのか

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Uber

 

以下、Uberとは配車サービス一般のことを言います。

日本ではdidi(大阪)、外国ではGrab(東南アジア)などもまとめて"Uber"と書くことにします。

 

私はUberの使える都市では、基本的にUberしか使いません。

 

Uberを使う理由

  • ドライバーと話さなくていい

正直言って、タクシードライバーさんは50~60歳のおじさんが多く、無口というか無愛想というか…でかなり苦手です。行き先を告げる必要もありません。複雑なところに行くときも、わざわざ道案内しなくていいので自由に時間を過ごせます。

 

  • ドライバーのクオリティが担保されている

ドライバーの評価はオーダー時にわかります。もし著しく評価が低いドライバーだった場合はキャンセルします。自分が乗ったときのレビューも書き込めます。

 

  • 支払いがクレジットでできる

最近でこそ一部のタクシーでPay payやLINE Payが導入されていますが、多くのタクシーは交通系ICもクレジットも利用できないままです。悪質なタクシーでは、VISAやJCBのシールをドアに貼っておきながら、いざ支払いとなると「3000円以下では利用できません。」とか、「えっクレジットですか…(嫌な顔)」といった反応をされることもあります。しかも、クレジットの生産をする機械は完全に時代遅れで決済に2分近くかかることも… せっかく時短のためにタクシーに乗ってもこんなのじゃ意味ないですよね。

Uberならカードをアプリに登録しておけば、自動で決済してくれるので、降車時に財布もカードも出すことなくスマートに降りれます。急いでいるときにもうれしいですよね。領収書も自動でメールアドレスに送られてくるので経費計算もラクラクです。

 

  • 予約が簡単

タクシーに乗るには、駅前などの乗降場から乗るか、流しを拾うことになると思います。田舎だったり、自宅前だとタクシーに乗ることはかなり難しいので事前に予約をしないといけないかもしれません。私も何度かコールセンターに電話して配車をお願いしたことがありますが、正直なところ、対応はイマイチな場合が全てでした。しかも、台数が少ないから拒否されたこともあります。Uberならアプリで簡単に呼べますし、今どこにUberドライバーが居るのかわかるのでいいですね。

 

  • 忘れ物をしても安心

タクシーに忘れ物したこと、ありませんか? 私はあります。カフェで買いたての飲み物を、一口のんだだけなのに忘れてしまいました。財布を忘れる人もいるかも知れません。しかし、タクシーは(悪い意味で)一期一会なのでタクシー会社、ドライバーの名前がわからないと忘れ物を取り戻すことは困難になってしまいます。日本でこそ忘れ物は手元に戻ってくる可能性は高いですが、外国で財布を忘れようものならきっとドライバーのものになりますよね。Uberならドライバーの名前は履歴に残っているので忘れ物を取り戻すのに苦労は少ないでしょう。

 

日本でのUber参入をタクシー会社が阻害している

さて、本題です。Uberが導入されれば、日本のタクシーは淘汰されること間違いなしです。なぜなら、タクシーはUberに遥かに劣っているからです。Uberのメリットがこんなにもたくさんあり、むしろデメリットは思いつきません。

 

Uberは日本でほんとうの意味でのUberのサービスは開始できていませんね。日本で言う"Uber"は、既存のタクシー会社の所有するタクシーにタブレット端末を搭載して、タクシードライバーが運転しています。だから、料金もいままでのタクシーのメーターと同じです。(場合によってはクーポンが利用できますが)

 

外国ではUberを本業としている人や、副業、アルバイトとしている人がいます。自家用車を有効活用して、好きな時間にお金が稼げるのです。

 

日本でUberが既存の法令にしばられて事業を満足に展開できないのは、多くはタクシー会社のロビー活動によるものだと思います。当然、タクシー会社の存続や、社員の首がかかっているのでタクシー会社としてはUberの発展を妨げたいのでしょう。しかし、こういったタクシー会社の行動自体がUberへの負けを認めていると思います。

Uberのサービスが広がれば、当然お客さんは既存のタクシーから離れていくので、タクシー会社としては嫌ですよね。でも、私達乗客側からしたら、悪いサービスに高いお金を払い続けるのはものすごく嫌です。

正直言って、いまのタクシー会社は私の目にはかっこ悪く写っています。負けを素直に認め、自身のサービスを改善しようとせずに競合他社を排除することに法令の力を使っているのですから。

 

既存のタクシー会社がこれから向かうべき道

既存のタクシー会社は、社員教育を徹底するのはいかがでしょうか。Uberは言ってみれば素人が車を運転しているだけです。そして、これは残念ながら現在のタクシー会社も同じです。タクシーの運転は荒くて危険だし、横柄な態度のドライバーは山程見てきました。しかし、彼らは何かしらの会社に属しているので(個人タクシーも協会に)、その拘束力を利用して社員教育を徹底することでサービスの質をUberよりも高くすればいいと考えられます。国内で言えば関西のMKタクシーなんかが高い品質のタクシーとして有名なのではないでしょうか。ショーファーとはいわずとも、素人レベルのサービスを脱却するためにタクシー会社は大きくハンドルを切ってみてはいかがでしょうか。